FLANNEL magazine

ソファ専門スタッフからの
ソファについての「まめ知識」を、フランネルマガジンとしてお届けします。

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お部屋のニオイ(匂い・臭い)対策

気になるお部屋のニオイ(匂い・臭い)

浸み込むニオイ(匂い・臭い)

近年、LDKが一室に集約されたお部屋が多く、キッチンからのニオイがリビングにも染み付いてしまうことがあります。
ソファやお部屋の壁、カーテンに染み込んだニオイは混ざり合い、独特な生活臭となります。
普段からそこで生活している人は、そのニオイにも慣れ、自分自身で気付く事は難しいです。
お部屋にお客様を招きいれたときの為にも、日頃のお掃除と合わせてできる、ニオイの対策・改善方法をご紹介します。

「ニオイを未然に防ぐ」

気温(または室温)が高くなると、ニオイは強くなります。
また、湿度が高くなると、人間の鼻は、ニオイを感じやすくなります。
夏にニオイを強く感じるのは、こうした理由があります。
ニオイを発生させないためには、ニオイを感じる要因を減らすことがポイントです。

「まずは換気」

前述のように、お部屋の壁やカーテン、ソファに加え、ホコリなどにニオイの分子は染み込みます。
湿気が増えることで、水分子はニオイ分子と同じ様に、お部屋のいたるところへ染み込もうとします。
染み込んだ水分子は、元々入り込んでいたニオイ分子を追い出しますので、結果としてニオイ分子がお部屋へ漂うことになります。

そんな湿気や漂うニオイ分子を追い出すために、お部屋の空気の入れ替えからはじめましょう。
天気のよい晴れた日に、風の流れができるようにドア(窓)を開けたり換気扇を使用したり、室内の空気を外へ出しましょう。

「ニオイを取り除くアイテム」

既に染み付いてしまったニオイには、下記の方法で取り除くのがお勧めです。

重曹

重曹

臭いと水分を吸収する性質があります。
手軽に洗えないもの、例えばソファ・ラグ・ぬいぐるみ等に粉末を振り掛けてしばらく時間を置き、そのあと掃除機で重曹を吸い取ります。
ソファに掃除機をかける場合は、ヘッドのブラシが生地を傷めることがありますので、ブラシのないヘッドをご使用いただくことをおすすめします。

炭

炭は、表面に大小様々な穴が開いている構造で、ニオイの分子や水分を吸着して取り込む性質を持っています。
特に湿度の高い場所では、調湿の機能も持ち合わせています。
布に包んでニオイの気になる場所へ数か所置くことで、湿気と共にニオイも和らぐでしょう。
炭は洗えば繰り返し使える素材なので、環境にもやさしく、経済的です。

コーヒーの抽出かす

コーヒーの抽出かす

炭と同じく多孔質な構造のため、ニオイを吸着します。
抽出かすを乾燥させて、ネットのような容器に入れて、気になる箇所に置くことで消臭効果を期待できます。水溶性のニオイ、 例えばアンモニアやタバコ臭の吸収には、水分を含んだままで使用するのがお勧めです。
平皿に広げて置いておくだけです。 湿った状態が長く続いてしまうとカビの発生原因となる為、乾燥しやすいように広げて置きましょう。コーヒーをご自宅で飲まれる方は、 抽出かすをそのまま再利用できますので、炭同様経済的です。

「強いニオイ(アンモニア臭・タバコ臭)の対策」

アンモニアもタバコの臭いも、水溶性(水によく溶ける性質)を持っています。
そのため、火傷をしない程度の熱めのお湯に浸した布で、臭いの気になる箇所をふき取ることで、表面的な臭いを取り除くことができます。
最後に必ず乾いた布で乾拭きを行い、しっかりと陰干しをして乾かしてください。
しっかり乾いていないと、また臭いの原因になったり、カビの発生の恐れもあります。
できれば1日に数回、お天気の良い日に繰り返し行ってみてください。
水分が蒸発しやすい温度でお手入れすることにより、ニオイの吸収と消臭を同時にすることができます。
水溶性のニオイは、対象物に完全に浸み込んでしまう前に、早めに対策をされることをお勧め致します。

※ご紹介した方法では、数年間そのままになっていたニオイは、簡単に取り除くことはできない場合があります。ご注意ください。