FLANNEL magazine

ソファ専門スタッフからの
ソファについての「まめ知識」を、フランネルマガジンとしてお届けします。

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ラグのメンテナンス方法

ラグのお手入れ

ソファと合わせてラグをお使いの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
リビングのインテリアとして、デザイン性でお選び頂くこともございますが、実は、ラグには保温性や衝撃・音を緩和する役割もあります。
また、お部屋のホコリがラグに集まるため、ハウスダストの舞上がりを減少させます。
たくさんのメリットがあるラグの素材とお手入れについて今回はご案内いたします。

ラグのお手入れ

ラグの代表的な素材

天然繊維

ウール-毛布-

吸湿性に優れるウールは、オールシーズンご使用頂けるため、季節ごとの交換の手間が省けます。
また、水溶性の汚れが染み込みにくく、弾力性がありヘタリにくい素材です。
ご使用の始めは、遊び毛といって細かな毛が抜けるため、こまめに掃除機をかけて頂くと、少しづつ遊び毛が出づらくなります。
害虫にあいやすいため、防ダニ加工などが施されているタイプがおすすめです。

コットン-綿-

さらりとした肌触りが特徴で、夏にご使用頂くことも多いかと存じます。
薄手で、ボリュームを抑えたデザインが多く、遊び毛が出づらい素材です。
ただ、コットン100%のラグは種類が他の素材を比べると少なく、汚れがしみ込みやすく、薄手のため防音効果はあまり期待できません。
はっ水加工が施されているものや、濃いお色味、柄物などをお選びいただき、汚れが目立ちにくくすることがポイントです。

ヘンプ-麻-

吸湿・発散性に優れているため、夏でもさらりとした肌触りが特徴的です。
比較的汚れがつきにくく、また、汚れを落としやすい素材ですが、摩擦で毛羽立ちやすいというデメリットもあります。

化学繊維

アクリル

発色が良く、様々なカラーバリエーションや柄が多数あります。
ウールに似せた風合いのため、毛足の長いファーのようなタイプでは、ラグジュアリーなインテリアにもマッチします。
日光に直接あてると、変色する可能性があるため、お手入れの際はラグを裏返して陰干しすることをおすすめします。
遊び毛が出やすいため、こまめに掃除機をかけておくと、より快適にお使い頂けます。

ナイロン

耐久性に優れており、シワになりにくいという特徴があります。オフィスや百貨店などのタイルカーペットとしても良く使用される素材で、
ヘタリに強いですが、一度がんこな汚れがついてしまうと落としづらいため防汚加工の施されているものがおすすめです。

ポリエステル

衣類の素材としても多く使用されるポリエステルは、熱に強く虫害を受けにくい素材です。
水分による耐久性の減少もないため、型くずれがおきづらいという特徴があります。肌触りが良く、保湿性に優れ、速乾性があります。

ラグのお手入れ

素材の説明にもあった通り、繊維の種類によって、遊び毛の出るラグもあります。
汚れやホコリを遊び毛と一緒に取除くために、こまめに掃除機をかけて頂くことをおすすめします。
掃除機を使って、粗ゴミ・汚れを点検しながら、毛並を起こすようにホコリを吸い取ります。
毛並に逆らい起こすようにかけることで、根元の空気の通りを良し、奥に入りこんだゴミを効果的に吸い取ることが出来ます。
特に毛足が長いシャギータイプは、掃除機のノズル部分で、根元付近のゴミが取れやすく効果的にお手入れが出来ます。
毛並に沿って上から押さえつけてしまうと、ラグの毛も寝てしまい、ゴミが取れにくくなります。
気になるダニ対策として、部屋の窓を開けて風通しを良くしていただくことが大切です。
ダニは、あらゆるところに生息します。ホコリや食べカスなどがエサになってしまうので、
ホコリとダニの死骸などを残さないように、日頃からのお手入れを心がけていきましょう。
また、強力な粘着テープを使用するお掃除道具は、糊が残ってホコリや汚れを吸着させ、ホツレの原因にもなるので、使用する際は、別の布やハギレなどで粘着を弱めてからご使用ください。
もし、飛び出している毛があったら、引き抜かずにハサミで丁寧に切りそろえて下さい。

ラグの日頃のお手入れ

掃除機などで、ホコリや遊び毛を取り除いて頂き、プラスアルファで、月に1~2回ほど、表面に付着した汗などの汚れを取るため拭き掃除をして頂くと、より長くキレイな状態でラグをご使用いただけます。
通常は硬く絞った雑巾で水拭きの後に、乾いたきれいなタオルなどでから拭きします。
汚れが気になる時は、ぬるま湯に中性洗剤を適量溶かし、硬く絞った雑巾で拭きあげます。
その後は、洗剤を取り除くように硬く絞った雑巾で水拭き、そしてから拭きしましょう。

ラグの定期的お手入れ

合わせて、年に1~2回は天気の良い、乾燥した日に半日ほどバルコニーや庭で陰干しをしていただくと、湿気やダニの予防になります。
取り込む前にラグを裏返して軽く棒などで、ラグの奥に入り込んだゴミやホコリを叩き出します。日当たりの良い場所に干すと、素材によっては日焼けによる色あせの原因になりますので、ご注意ください。また、ご使用のラグの取扱い説明書をご確認いただき、日頃のお手入れを行って下さい。