名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室と有限会社 TYPE A/B、株式会社 FLANNELの 1研究室と 2企業による産学共同プロジェクト。

産学共同デザイン 5W×1H×3P とは

名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室と有限会社 TYPE A/B、株式会社 FLANNELの 1研究室と 2企業による産学共同プロジェクト。
5W × 1H × 3Pとは、2つのProfessional(企業)と学生らのPersonality(個性)により1つの商品が生み出されるプロジェクトです。三者それ ぞれの 5W × 1Hの要素が目的に則して抽出され "カケアワセ "されていく Process(過程)を公開します。

掲載日:2009 年 3 月 2 日

no.2 ”コト”づくり

FLANNEL SOFAの記事

e38395e383a9e383b3e3838de383abe58699e79c9fさて、これよりまた1つ新しいプロジェクトが開始します。
わたしたちFLANNEL SOFAにおけるデザイン活動としては、今までも数多く行ってきた新しいコンセプトのモノづくり、いつもとは違う視点からデザインしていこうという、コラボレーションによるモノづくり、というように、‘モノ‘に焦点が当てられていたのに対して、このデザインプロジェクトは、学生たちからコンペによって集められた各作品の、アイデア段階から発表に至るまでの過程(Process)、そして商品が生み出される様をすべて見せていこう、という、‘コト‘に目が向けられているところが最大の特徴です。
つまりは、TYPE A/B さんと企画を練り始めるところからが、すでにプロセスの始まりとなっています。

また、学生たちとしては、自分のデザインが実際に商品として世に送り出され、人の役に立つ。こんな幸せなことはないでしょうし、たとえ不採用だとしても、それぞれのデザインの成り立ちから意味合いまでも、皆に公表する場が与えられていること、何とすばらしいことか。

そこで学生たちには、そのプロセスがいかに大切かを実感し、将来に役立てて頂ければ私たちはうれしく思います。勝ち組、負け組に分けてしまうのではなくて、一つの物事にどう取り組むのかを重要視できる大人が増えてくれると、本物は必ず生き残る。そんな社会になってほしい、という願いもひそかにこのプロジェクトの目的の一端を担っています。

モノづくりにおいて、わたしたちは真剣に向き合ってきました。これからもその姿勢は変えるつもりはありません。
しかし、そのすべての過程において物語が存在していて、モノを言わない‘モノ‘をつくっているわたしたちですが、熱いやりとりがあってこそ、‘いいモノ‘ができると考えています。
このプロジェクトは、こういった想いが根底にはあって、モノづくりにおける一番おもしろい部分をみなさまに見て頂きたいです。どうぞ、普段見ることができない、デザイン、商品ができるまでの過程、裏側の部分にも目を向けてみてください。

まずは、コンペでどんなアイデア、デザインがあがってくるか楽しみでなりません。みなさま、これからの活動に乞うご期待!

————————————————-
FLANNEL SOFA
http://www.flannelsofa.com
http://www.flannelsofa.com/shop/

ハギレプロジェクト
http://www.flannelsofa.com/hagire/
————————————————-


コメント


名古屋工業大学
伊藤研究室

家具からインテリア、建築等を一つの環境と捉えデザインの研究と実践 を行っている。行政・企業・市民を巻き込んだ、インスタレーションや マチづくりにも従事し、社会・世界に向け活発に活動中。

TYPE A/B

住宅設計からマンションのリノベーションなど住空間のデザインを手掛 けている。また、市場分析からコンセプトを創造し、ロゴやネーミング などデザインを活かしたブランド戦略を実践中。

FLANNEL SOFA

私たちの考える本当の意味での「デザイン」とは、 思案から、ソファ製作の過程をへて、お客様の元へ、その後長く使用され続ける。 そのようなロングライフなモノ作りこそが、デザインだと考えます。

 RSS購読