名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室と有限会社 TYPE A/B、株式会社 FLANNELの 1研究室と 2企業による産学共同プロジェクト。

産学共同デザイン 5W×1H×3P とは

名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室と有限会社 TYPE A/B、株式会社 FLANNELの 1研究室と 2企業による産学共同プロジェクト。
5W × 1H × 3Pとは、2つのProfessional(企業)と学生らのPersonality(個性)により1つの商品が生み出されるプロジェクトです。三者それ ぞれの 5W × 1Hの要素が目的に則して抽出され "カケアワセ "されていく Process(過程)を公開します。

掲載日:2010 年 3 月 2 日

no.45 まぁ〜るくなりました

100310

「RONDO/ロンド」のコンセプトモデルの途中段階を見学しに、工場へ伺ってきました。
写真は、コンセプトモデルを囲んで、丸くなり、皆で話合いをしている所です。
さぁ、写真を見て、今までと違う感じを受けている方はいるでしょうか?
ブログをずっと見続けている方なら気づけるはずです!!

例えば、「学生っぽい人がいつもより多くない??」とか思ったりしませんでしたか?
そうなんです。僕たち伊藤研究室の新メンバーが3人写っています。皆、ソファの工場にくるのはうまれて初めてで、キョロキョロしっ放しでした。FLANNELの和田さんの話も、目を輝かせて聞き入っていました。
帰りの道中でも、工場で見たことについて話し合っていて、とても刺激的な体験ができたようです。

よぉ〜く、コンセプトモデルをみてください。ある部分が丸くなっていることに気づくはずです。
スフェリコンに近づくため、まぁ〜るくラインを整え、きれいな形になってきました。
ここから、ウレタン、布が張られていくわけですが、どうなるのかとても楽しみです!!
乞うご期待!!

[デザイナー富田のつぶやき]

「RONDO/ロンド」のデザインをさせてもらった富田からもうすこし具体的な説明をしてみます。
今回と以前の「RONDO/ロンド」の違いは両側面にある板がほぼ半円になったという点です。

「RONDO/ロンド」はスフェリコンという幾何学をベースにしてデザインしているので側面の板は半円になるはずなのです。ところが以前の「RONDO/ロンド」は底面で安定させるために四角くなっていました。
この点についてはFLANNELSOFAの職人の和田さんとも議論になっていた点で「もう少し、丸く出来ませんか」とデザイナー視点として何度か打ち合わせがあるごとに御願いしていたのですが、断固として受け入れられずでした。

今回はその気になっていた点が完全に解消されて美しく進化してきました。
座ったときにもロッキングチェアのように揺らすことができるので

「転がる=等高重心立体=スフェリコン=RONDO/ロンド」

ということが体験的に伝わってきます。

今後の仕上げの作業も以前のステッチに関する問題点を踏まえて、より純粋な「RONDO/ロンド」にするための策があるので、その策と職人技を楽しみにしています。

100310_2

——-
名古屋工業大学/伊藤研究室
http://www.type-ab.com/ti_di/index.html
——-


コメント


名古屋工業大学
伊藤研究室

家具からインテリア、建築等を一つの環境と捉えデザインの研究と実践 を行っている。行政・企業・市民を巻き込んだ、インスタレーションや マチづくりにも従事し、社会・世界に向け活発に活動中。

TYPE A/B

住宅設計からマンションのリノベーションなど住空間のデザインを手掛 けている。また、市場分析からコンセプトを創造し、ロゴやネーミング などデザインを活かしたブランド戦略を実践中。

FLANNEL SOFA

私たちの考える本当の意味での「デザイン」とは、 思案から、ソファ製作の過程をへて、お客様の元へ、その後長く使用され続ける。 そのようなロングライフなモノ作りこそが、デザインだと考えます。

 RSS購読