FLANNEL magazine

ソファ専門スタッフからの
ソファについての「まめ知識」を、フランネルマガジンとしてお届けします。

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ソファに使われる鋼鉄(スチール)とは

近年、「インダストリアル系」として「スチール」を取り入れたインテリアが人気を博しました。
「インダストリアルインテリア」は、1世紀近く前から存在する、歴史ある様式のひとつです。
工業的なデザインをインテリアに取り入れたことが起源ですが、
現在では使い込まれた木材に異素材のスチールを組み合わせたような、無骨なインテリアを指すことが多い傾向にあります。

では、「インダストリアルインテリア」でよく目にする、「アイアン」・「スチール」とは具体的にどのようなものなのでしょうか。また、どのような違いがあるのでしょうか。

【アイアン(鉄)とは】

元素記号では[Fe]と表記され、純度の高いものを純鉄と呼びます。
安価で硬さがある反面、粘りがないため壊れやすく、非常に錆びやすい素材です。
実は純鉄の製品というものは身の回りにはほとんどありません。
一般的に 「鉄」製品と認知されているものは、「スチール」製品のものがほとんどです。

【スチール(鋼鉄)とは】

鉄に2%以下の炭素を加えることで粘りを持たせ、強靭な性質を付与したものをスチールと呼びます。
用途や場面によって、加える炭素の量が調整されており、建築資材から日用品まで、あらゆるものに使用されています。

名前の響きが似ている「ステンレス」とは、「スチール」にさらにクロムとニッケルを加え、耐熱性と耐食性を強化したものが「ステンレス」です。
英語で表記すると[Stain less steel]となり、ステイン(汚れ)、レス(少ない)、スチール(鋼鉄)という意味で、その名の通り、汚れづらく錆びにくい素材です。
その特性を活かし、水回りや自動車のパーツに使用されています。

上記の中で、特に「スチール」は家具にも多く使用される素材です。ソファのバネや脚にも使用され、構造部分だけでなく、意匠面でも活躍します。
また、ダイニングテーブルや照明、階段の踏板を支えるささら桁などにスチールを取り入れているお客様も多く、ソファの脚を他のインテリアに合わせたいというご要望もよくお聞きします。
そこで、下記では、意匠面でスチールを取り入れたソファをご紹介いたします。

ソファ PLACE

焼付塗装を施したスチール脚は高い耐食性に加え、マットブラックの質感がソファの洗練されたデザイン性にさらに深みを与えます。

ソファ PLACE

ソファLAPAS

オーソドックスなデザインの木脚の他、スチール脚を選択可能です。
高さのあるスチール脚を選ぶことで、開放感やスタイリッシュなデザインを取り入れることができ、王道なデザインでもこだわりを演出できるソファです。

ソファ LAPAS

 

ソファSIESTA

鏡面仕様のクロムメッキ脚と焼き付け塗装黒脚の2種類あります。
クロムメッキ脚は床面を映し込むことで、ソファに浮遊感を与え、焼付塗装黒脚は存在感をアピールしつつ、ソファ本体を引き締めるような色の作用が働きます。
同じ形、同じ素材のスチール脚ではありますが、 表面の仕上げ方法1つでソファに与える印象は大きく変わります。

ソファSIESTA

いかがでしたか。
「アイアン」・「スチール」・「ステンレス」と、鉄に関連したよく目にする単語は、同じ主原料でも全く異なった性質を持っていることがわかりました。
工業的なイメージの強い「スチール」ですが、インテリアコーディネートの選択肢のひとつとして、様々な場面で活躍しています。
高い耐久性だけでなく、意匠面でも人気の「スチール」素材。
空間コーデイネートのポイントとして取り入れてみてはいかがでしょうか。