みなさんは、「色」と聞いてどのような色が思い浮かびますか？
青い空、生い茂る木々の緑、真っ赤なりんごなど、私たちは多くの色に囲まれて日々の生活を送っています。
世の中に存在する多くの色には、人の心に働きかける様々な効果があると言われており、例えば、赤に囲まれた部屋では体感温度が2～3℃上がるという結果も報告されています。
そのような人の心に効果をもたらす色について、今回は色が持つ効果と、それらをインテリアに活かす方法についてご紹介いたします。
色の三属性とは？
色は「色相」、「明度」、「彩度」という3つの性質を持っており、これらを「色の三属性」と呼んでいます。
赤や青などの色みは「色相」、色の明るさは「明度」、色の鮮やかさは「彩度」という表現で表します。
これら３つの相互作用により色は成り立っています。
過去のフランネルマガジンでも、色の三属性について詳しくご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
色の分類について
上記、3つの性質の他に、全ての色は「有彩色」と「無彩色」に分けられます。
有彩色：白・黒・灰色以外の、色味のある色
無彩色：白・黒・灰色の、色味のない色
その他にも、色には様々な分け方があります。下記に、その一例をご紹介いたします。
暖色・寒色・中間色
赤などの暖かさを感じる色は「暖色」と言い、気持ちを高ぶらせる効果があり、
青などの涼しさを感じる色は「寒色」と言い、気持ちを落ち着かせる効果があります。
暖色と寒色の中間の色で、温度感がはっきりしない色は「中間色」と呼ばれています。
進出色と後退色
同じ距離に置かれていても、色によって距離の感じ方が変化して見えることがあります。
実際よりも物が近くにあるように見える色は「進出色」、遠くにあるように見える色は「後退色」と呼ばれています。
膨張色と収縮色
同じ大きさでも、色によって大きく見える色、小さく見える色があります。
大きく見える色は「膨張色」、小さく見える色は「収縮色」と呼ばれています。
他にも色の分類は存在しますが、色には様々な効果があるということをおわかりいただけたのではないでしょうか。
以上を踏まえた上で、色の効果を、お部屋のイメージ作りに取り入れていきましょう。
どのようなお部屋にしたいですか？
Case1:重厚感のあるお部屋にしたい
黒・茶などの濃い色を多めに取り入れることをオススメします。
濃い木目の床材に、濃い色のソファを取り入れる事で、重厚感が増します。
白い壁との比較でソファが黒だと収縮色の効果で引き締まって見えます。
Case2:開放感のあるお部屋にしたい（圧迫感を出したくない）
明度が低いグレーをベースカラーで使用することをオススメします。
グレーは後退色に分類され、お部屋全体が開放的になり、圧迫感も軽減されます。
グレーを取り入れることにより、開放感が感じられ、どんなテイストのスタイルにも溶け込みます。
Case3:会話が弾むような明るいお部屋にしたい
気持ちを弾ませる効果がある暖色系（赤、オレンジ系）の色を取り入れるのがオススメです。
ナチュラルな空間にもマッチし、お部屋全体が明るい印象になります。
カーテンなどに、同系色を使うことにより、統一感もでます。
無機質な空間にも、暖色系の色を取り入れることにより、明るい、賑やかな印象になります。
Case4:スタイリッシュな空間にしたい
無彩色をベースにコーディネートすることをオススメします。
白・黒・グレーなど色味のないカラーは、生活感のないシンプルな空間を演出します。
黒色はすべての色を混ぜて出来る色なのでどんな色と合わせても合いますが、
調和はしない色ですので、ポイントで引き締め役として使うのがオススメです。
Case5:リラックスできるお部屋にしたい
自然界の色に近いアースカラーや、彩度の低い中間色同士の組み合わせがおオススメです。
鎮静作用のある寒色の代表色、青系の色は、クールな印象・落ち着きのある部屋を演出することができます。
木などの暖色があることによって温かみも出ます。
また、中間色であるグリーン系を取り入れると、
自然や植物に感じる安心感や安らぎ・爽やかさなどのイメージから心を穏やかにしてくれます。
いかがでしたでしょうか。今回紹介した選び方はあくまでも一例になりますが、
色が持つ効果を知る事で、自分好みのスタイルが楽しめ、演出する事もできますね。
FLANNELSOFAでは、カラーバリエーション豊富な生地をご用意しておりますので、
お好みのスタイルに出会えるはずです。
FLANNEL SOFAの販売スタッフと一緒に、納得のいくライフスタイルを考えていきましょう。
